「平成12年度 千葉大学公開講座」のお知らせ
21世紀のアメリカと日本
平成12年10月14日(土)〜11月18日(土)
会場/千葉大学法経学部106講義室 募集人員/100名
後援/千葉県教育委員会・千葉市教育委員会
応募方法:
「往復はがき」で住所・氏名・性別・年齢・職業・電話番号を明記の上、下記の送付先にお申し込みください。
送付先:
〒263−8522 千葉市稲毛区弥生町1−33
千葉大学法経学部学務第二係
電話 043(290)2351
受付期間:平成12年9月18日(月)〜9月29日(火)
受講料 :6,500円
千葉大学法経学部では、上記のテーマで今年の公開講座を開催します。「アメリカの1人勝ち」と言われるように、冷戦体制の崩壊後、アメリカの動向がこれまで以上に日本や世界に大きな影響を与えています。世界政治から経済、雇用から金融問題に至るまで、グローバル・スタンダードがアメリカ的標準と二重写しのようにも見えてくることがしばしばです。そこで、せっかちな論者は、あたかも黒船の来襲から日本を守るべき、と言った後ろ向きの論調を唱えるほどです。
事実は、どうなのでしょうか。マスコミに日々報道されるアメリカのイメージは正しいのでしょうか。今回の公開講座では、アメリカの本当の姿を把握することからはじめて、アメリカの動向が日本に、あるいは私たちの日々の暮らしにどうかかわってくるのかを論じます。逆に、私たちがどのような行動を通じて、状況にかかわるべきかという問題も見えてくるかもしれません。
第1回では、私達の身近な関心事である環境政策と労働政策を取りあげます。激変しつつある環境と労働をめぐる政策の日米比較が行われます。
第2回では、貿易、資本、労働者、情報などについて、グローバリゼーションと呼ばれる現象のポイントを解説し、とくに、日本とアジア地域に及ぼす影響を考えます。
第3回では、経営や会計のグローバル・スタンダードとはどのようなものであり、また、それが証券投資にどんな影響をもつのかを、日米比較を通じて論じます。
第4回では、締めくくりの意味も込めて、ときにマルチカルチャリズムとも呼ばれるアメリカのもつ多様性について、憲法問題を含めて日本と比較します。
一連の講義を通じて、みなさんのものの見方が多少とも前よりもはっきりしてくれば、主催者としてこれ以上のことはありません。多数のみなさんの積極的なご参加をお待ちいたします。
日程、講演等及び担当講師
第1回 10月14日(土)午後1時より午後4時まで
環境政策と労働政策 司会 半田吉信(千葉大学法経学部教授)
アメリカの環境政策と日本 倉阪秀史(千葉大学法経学部助教授)
アメリカの雇用と法 -- アメリカン.スタンダードの光と影
中窪裕也(千葉大学法経学部教授)
第2回 10月21日(土)午後1時より午後4時まで
グローバリゼーションとアメリカ・アジア 司会 宮崎隆次(千葉大学法経学部教授)
グローバリゼーションとアメリカ 秋元英一(千葉大学法経学部教授)
グローバリゼーションへの適応と限界- ASEAN・APEC・現在
藤原帰一(東京大学法学部教授)
第3回 11月11日(土)午後1時より午後4時まで
経営情報開示と証券投資の国際化 司会 湯本國穂(千葉大学法経学部教授)
経営情報開示のグローバル化 井上良二(千葉大学法経学部教授)
アメリカの証券と日本の証券はどうちがうのか 青木浩子(千葉大学法経学部助教授)
第4回 11月18日(土)午後1時より午後4時まで
多様性と統合:日米比較 司会 木村琢麿(千葉大学法経学部助教授)
多様性の尊重に向けて 金原恭子(千葉大学法経学部助教授)
憲法における統合と多様性 岩間昭道(千葉大学法経学部教授)