平成14年度

千葉大学法経学部公開講座

 

昭和の政変,平成の政変

 

期 間  平成14年10月 5日(土)

                        〜26日(土)

主 催  千葉大学法経学

後 援  千葉県教育委員

          千葉市教育委員

 

昭和の政変,平成の政変

 

 21世紀を迎えて,さまざまな分野で戦後政治,戦後民主主義の根本的転換が語られています。しかし,転換を迫られているのは,たんに戦後政治だけではありません。「昭和」が戦前と戦後をふくむように,転換を迫られているのは広く20世紀の日本政治といってよいでしょう。この講座では,戦前昭和,戦後昭和,平成時代から画期となるいくつかの事例や問題を取り上げ,具体例にもとづいて20世紀日本の政治の問題点を再検討してゆきます。そうした歴史的な視野での省察を通じて,またぞろ閉塞感が漂いはじめた現代日本の政治状況を打開する手掛かりを得たいと考えます。

 第1回では,戦前昭和の転換点として2・26事件について再考し,戦前日本の民主政治の崩壊においてこの事件がもった画時代的な意味について論じます。

 第2回では,幕末・明治期におけるさまざまな「市民社会」の思想と行動を発掘しながら,それらが戦後民主主義にあたえた歴史的遺産について論じます。

 第3回では,戦後の政権党一党優位の体制が,どのような内的葛藤を通じて変容をとげ,その崩壊に至るかについて論じ,その現代政治への示唆にも論及します。

 第4回では,今日の日本の政治状況に現場感覚鋭く発言しつづける二人の論客が,小泉改革の実相に迫りつつ,現代日本の政治問題をいわば“活き作り”で提供します。

 

 一連の講義を通じて,聴講者のみなさんと現代日本の社会・政治状況とその将来像について語り合う機会がもてれば,これにまさる喜びはないと考えております。今回は討論者からの論点提起にも時間をとり,質疑応答の時間もゆったりと取りたく思います。多数の方々の積極的なご参加をお待ちいたします。

 

1.日程,講義題目等及び担当講師

月日

時 間

講義題目等及び担当講師

105

12:1512:50

(受付)

13:0013:10

(開講式)

13:1015:30

(司会)千葉大学法経学部教授 安孫子誠男 

戦前昭和の転換点−226事件再考      千葉大学法経学部教授 坂野 潤治 

                討論者 千葉大学法経学部教授 宮崎 隆次 

1012

13:0015:30

(司会)千葉大学法経学部助教授 森田 博志 

戦後民主主義への歴史的遺産 〔日本語講演〕

 国際基督教大学教授 M.illiam Steele 

討論者 千葉大学法経学部教授 坂野 潤治 

1019

13:0015:30

(司会)千葉大学法経学部教授 秋元 英一 

55年体制を考える−戦後昭和の政治  千葉大学法経学部教授 宮崎 隆次 

討論者 千葉大学法経学部助教授 小川 有美 

1026

13:0016:30

(司会)千葉大学法経学部教授 善積 康夫 

共通論題:小泉改革を斬る       日本経済新聞政治部長 芹川 洋一 

                   千葉大学法経学部教授 新藤 宗幸 

16:30

(閉講式)

 

2.会  場

    千葉大学法経学部 106講義室

3.募集定員

    100名(定員になり次第,締め切らせていただきます。)

4.申込方法

    「往復はがき」の往信面に住所・氏名・性別・年齢・職業・電話番号 を記入し,

    返信面に受講希望者の住所・氏名を記入のうえ下記へ送付してください。

送付先  〒263−8522

千葉市稲毛区弥生町1番33号

千葉大学法経学部学務第二係

電話 043(290)2351

 
     

 

 

 

 

5.受付期間

    平成14年9月9日(月)〜9月20日(金)

6.受講

    6,800円(10月5日当日徴収します。なお,いったん納付した受講料は,

    理由のいかんを問わず返還できませんのでご了承ください。)

7.その

    自動車での入構はご遠慮ください。