平成20年度
法経学部公開講座のお知らせ
平成20年8月18日公開
社会保障については、その関連のニュースを見聞する
ことのない日はないといってよいほど、連日様々な形で話題となり、また多くの人々の関心事となっています。いわゆる後期高齢者医療制度の是非が議論になっ
たのは記憶に新しいことであり、また年金制度については年金記録漏れ問題等を含め、政治の場面を含めて大きな話題となってきました。介護問題が多くの人々
にとって切実な事柄であることは言うまでもありません。
一方、社会保障というと、従来は主に高齢者に関連す
るものを中心に論議がなされてきましたが、最近では、たとえば子育て支援や少子化をめぐる課題が大きな関心事となり、さらには、若者のいわゆるニート・フ
リーター問題、そして「格差」や新たな「貧困」をめぐる諸課題など、社会のほとんどの領域に関わる広がりをもつようになっています。
こうした点からも、社会保障をどのようなものにして
いくかは、文字通り「国のかたち」をどうするか、あるいはこれからの日本社会をどのような社会にしていくかの根幹に関わるテーマであると言えるでしょう。
また、充実した社会保障を実現させていこうとすれば、ではその「財源」をどうするか、という点も正面から議論していく必要があります。
本公開講座は、以上のように現在の日本において
最大の課題のひとつとなっている社会保障を取り上げ、それを幅広い視点から考え、今後の方向を探っていきます。その場合、社会保障や高齢化等をめぐる課題
は日本のみならず先進諸国に共通の問題でもあるため、日本における現状や課題をしっかりと把握することとともに、諸外国の動向にも関心を向け、国際比較を
含めた大きな視野の中で日本が選んでいくべき姿を吟味していくことが大切と思われます。
以上のような関心を踏まえつつ、本講座におい
て、これからの社会保障のあり方について幅広く考えていきましょう。
1 講座題目
ゆれる社会保障―再建のビジョン―
2 開催日時
10月11日
(土)/18日(土) いずれも13時開始、16時終了
3 講義題目・担当
講師
10月11日(土)
共通論題: これからの社会保障ビジョン
司会: 善積 康夫(千葉大学法経学部教授)
講師: 広井 良典 (千葉大学人文社会科学研究科教授)
講師: 猪熊 律子 氏(読売新聞社会保障部次
長)
10月18日(土)
共通論題: 雇用と社会保障のゆくえ―ヨーロッパとの比較
から考える
司会: 坂本 忠久 (千葉大学法経学部
教授)
講師: 皆川 宏之 (千葉大学法経学部准教授)
4 会 場
千葉大学大
学院人文社会科学総合研究棟 マルチメディア会議室(地図はこちら:
21番の建物です)
5 募集定員
100名
(定員になり次第、締め切らせていただきます。)
6 申込み方法
「郵便はが
き」または「FAX」、「E-mail」に、住所・氏名・年齢・電話番号を
記入し、下記の申込送
付先までお申し込みください。
申込送付先: 〒263−
8522
千葉市稲毛区弥生町1
番33号
千葉大学法経学部学務グループ
電話 043
(290)2350
FAX 043(290)2372
E-mail bhgakumu@office.chiba-u.jp
7 受付期間
平成20年9月1日
(月)
〜 9月
26日
(金)
8 受講料
3,500 円
9 その他
自動車での入
校はご遠慮ください。
〒 263-8522 千葉市稲毛区弥生町1番33号
千葉大学法経学部学務グループ
電話 043(290)2350