平成23年3月11日14時46分、マグニチュード9.0の大地震が三陸沖で発生しました。東日本大震災と呼ばれるようになったこの地震によって引き起こされた大津波は、東日本沿岸部を襲い、大きな被害をもたらしました。沿岸部の町並みを壊滅的に破壊し、多くの人命を奪いました。液状化によって都市インフラが破壊された埋め立て地もありました。
われわれはこのような厄災を乗り越えて復興しなければなりません。大学において培ってきたさまざまな英知はいまこそ力を発揮しなければなりません。法経学部は、法学科、経済学科、総合政策学科の3つの学科において、(1)社会システムの観察・分析・評価、(2)政策、制度、理論の分析・立案・構築、(3)社会経済等の様々な問題に対する有効な処方箋の提供、(4)その他の社会諸科学のテーマ群について、教育及び研究を行ってきました。震災復興という課題によって、これまで法経学部が取り組んできた教育・研究の持てる力が試されています。
この講座の一日目は、震災復興とコミュニティと題して、震災復興にあたってコミュニティが果たすべき役割などについて、NPOをコーディネータする役割を果たしている学外講師を交えて、議論を進めていきます。二日目は、震災復興と法と題して、液状化被害を受けた建物などの取り扱いをはじめとして、さまざまに顕在化してきた法的問題を整理することとします。これらを通じて、震災復興にかかわる課題の社会科学的解決に向けた取り組みを一般市民のみなさんに紹介し、社会科学の役割の再認識につながることを期待します。
10月15日(土) | 共通論題:震災復興とコミュニティ |
司会: 堀田 佳文(千葉大学法経学部講師) | |
講師: 関谷 昇(千葉大学法経学部准教授) | |
講師: 川北 秀人(IIHOE[人と組織と地球のための国際研究所]代表) | |
10月22日(土) | 共通論題:震災復興と法 |
司会: 倉阪 秀史(千葉大学法経学部教授) | |
講師: 小賀野 晶一 (千葉大学法経学部教授) | |
講師: 佐藤 泉(弁護士) |
申込送付先: |
〒263‐8522 千葉市稲毛区弥生町1番33号 千葉大学法経学部学務グループ 電話 043(290)2350 FAX 043(290)2356 E-mail bhgakumu@office.chiba-u.jp |
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千葉大学法経学部学務グループ
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